こちらは、2019年8月1日に公開された以下のドキュメントを翻訳したものとなります。
Arm and PlayCanvas Open Source Seemore WebGL Demo
ArmとPlayCanvasは定評のあるSeemore WebGLデモのオープンソース化を発表しました。
2016年に初めて発表されたこのデモは高度なグラフィック技術にもとづいており、さらに高度なパフォーマンスとビジュアルを実現するため、この度完全に再構築されました。このデモは、ディベロッパーが最適な方法でプロジェクトを構築するのに役立つだけでなく、高度な機能やコンポーネントを独自のプロジェクトに組み込むうえでも活用できます。
「Seemoreデモを再び発表することができて、非常に光栄です。Armとのパートナーシップによるオープンソース化で、WebGL開発コミュニティに多くのメリットがもたらされると考えています。」と、PlayCanvasのCEOであるWill Eastcottは言います。「このデモは、高度なグラフィック技術を実装するための簡潔でわかりやすいサンプルが数多く含まれた学習リソースです。このプロジェクトの公表は、ウェブグラフィック技術の向上につながります。」
「PlayCanvasとArmは、グラフィックの限界を常に拡張してきました。オリジナルのデモがその証です。」と、Armのディベロッパーエコシステム・ディレクターであるPablo Fraileは言います。「オリジナルのデモ以降、PlayCanvasがモバイル・ウェブレンダリングのパフォーマンスをどれほど向上させてきたかを振り返ると、非常に心強く思います。今回の再リリースによって、モバイルウェブのグラフィック向けに独自のリソースが提供されます。このリソースは分かりやすく、かつユーザー独自のプロジェクトに取り入れやすいものです。」
Seemoreデモは当初、モバイルブラウザ向けのグラフィック事例として作成され、Arm Mali GPUを最大限に活用しています。今回このデモは、ウェブグラフィックAPIの最新版であるWebGL 2のすべての機能を活用するようアップグレードされました。以下が、このデモの主な機能です:
- イメージベースのライティングと、ボックス投影キューブマップによる物理シェーディング
- 優れた屈折エフェクト
- HDRライトマップ
- リアルタイムシャドウマッピングの代替としての、さらに高速な挿入プリベークシャドウマッピング
- ETC2テクスチャ圧縮によって、綿密なテクスチャが占めるシステムメモリを低減
- ドローコールのバッチング
- アセットの非同期ストリーミングによって、デモのローディングをわずか数秒間で実現(オリジナルバージョンよりも約5倍高速化)
- 完全にGPU駆動のメッシュアニメーション
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