PlayCanvasでは、Draco圧縮を利用することができます。利用方法は、エディタの「SETTINGS」メニューから「Mesh Compression」を選択し、「Draco」を有効にすることで使用することができます。
Dracoは、GitHub - dracoで公開されており、メッシュや点群(ポイントクラウド)データ、その他の要素(接続情報、色情報、ジオメトリ関連の属性等)の圧縮を行うことができます。3Dグラフィックを効率的に圧縮および展開するためのライブラリです。
以前まで、PlayCanvasでは、Draco圧縮を利用すると一律の圧縮レベルが適用されてしまい、モデルによっては利用できませんでしたが、2023年 5月のPlayCanvas Editor v1.30.0のアップデートで「Draco Decode Speed(デコード速度)」と「Draco Mesh Size(メッシュの圧縮率)」の2つの新たなオプションが追加され、これにより圧縮レベルを調整することが可能になりました。
既存のプロジェクトのモデルに対してDraco圧縮する方法
既存のモデルの圧縮レベルの変更については、エディタの設定を変更した後、元のモデルModel (Source)のRE:Importボタンをクリックすることで、モデル全体を再度読み込むことができます。
Draco Mesh Sizeを変更した場合のファイルサイズ
Draco圧縮後のファイルサイズと、実際にダウンロードされるContainerコンポーネントのファイルサイズをまとめてみました。こちらが検証に使用したプロジェクトです。このプロジェクトではDraco Mesh Sizeオプションを0.5に設定しています。(スマホ・PCどちらでもご覧いただけます。)
モデルデータはPlayCanvasのアセットストアにも掲載されている、Bathroom Interior - Virtual bathroom showroom by Akshaykhedkar97 - License: CC by 4.0の3Dモデルを利用しています。
以下に、それぞれの「Draco Mesh Size」パラメーターを設定してインポートした際の、PlayCanvasでの表示結果を示します。
オプション | ファイルサイズ | 比較 |
Mesh Compression Disable(利用しない) | 2.78 MB | 100% |
Draco Mesh Size 1 | 1.37 MB | 49.64% |
Draco Mesh Size 0.5 | 0.323 MB ( 323KB) | 11.6% |
Draco Mesh Size 0.1 | 0.115 MB ( 115KB) | 4.14% |
圧縮を適用したプロジェクトのスクリーンショット
Draco Mesh Sizeオプション 1.0 (1.37 MB)
Draco Mesh Sizeオプション0.5 ( 323 KB)
Draco Mesh Sizeオプション 0.1 ( 115KB )
今回のもモデルでは、Draco Mesh Sizeのオプションは1の場合でもメッシュサイズを50%程度削減でき、0.1ではメッシュが大きく破綻している事がわかります。このように、PlayCanvasでは、エディターに搭載された機能でメッシュのデータを削減することができます。他にもBasis圧縮を利用して、テクスチャの圧縮を行うことで、より高速な3Dアプリケーションを作成することができます。
それぞれ、参考になる記事を以下にまとめておきますので、ぜひご覧ください。
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