PlayCanvasエディターにglTF 2.0インポートが登場

こちらは、2023年1月19日に公開された以下のドキュメントを翻訳したものとなります。
glTF 2.0 Import Arrives in the PlayCanvas Editor

PlayCanvasエディターのメジャーアップデートとして、glTF 2.0インポートをお知らせします。

この新機能によって、BlenderやSketchUpなどの他のアプリケーションや、Sketchfabなどのデジタルアセットストアで作成した3DモデルをPlayCanvasエディターに簡単に直接インポートして使用できるようになりました。

モデル作成: Loïc Norgeot, mosquito scan: Geoffrey Marchal(Sketchfab用), ライセンス: CC BY 4.0
著者: Sketchfab　ライセンス: CC-BY-4.0　ソース: Mosquito in Amber

glTF(GL Transmission Format)は3Dモデル向けに Khronos Group が開発したファイル形式で、急速に業界標準になりつつあります。効率的かつ容易に使用できるよう設計されたオープンなフォーマットで、PlayCanvasエディターでの使用に最適です。

PlayCanvasエディターとランタイムは、承認された glTF拡張 の100%を含む glTF 2.0 仕様を完全にサポートしました（光沢、透過、量、虹彩色など）。開発者は高品質な3Dモデルをインポートして使用でき、glTF形式の最新技術によってさらに魅力的でインタラクティブな体験を作成することが可能になりました。

glTFインポートの大きなメリットの1つとして、ユーザーはPlayCanvasエディターの強力なマテリアルインスペクターでglTFマテリアルを編集できます。

以下では、GLBからインポートした有名なStanford Dragonの屈折プロパティをインスペクターでライブ編集しています：

ドラゴンモデルの出典: Morgan McGuire’s Computer Graphics Archive
オリジナルのドラゴンメッシュデータの出典: Stanford Scan © 1996年、スタンフォード大学

glTFモデルをエディターにインポートすると、すべてのマテリアルの調整やカスタマイズが可能になります。拡張性や管理が強化され、開発者のワークフローが飛躍的に向上しました。また、Blenderを起動せずにアセットの外観を調整できるようになりました。

新しいglTFインポート機能のもう1つの大きなメリットは、PlayCanvasテンプレートシステムとの統合です。PlayCanvasテンプレートシステムを使用すると、開発者は再利用可能なモジュラーコンポーネントを作成し、それらを複数のシーンで簡単に再利用できます。
glTFインポートとの統合によって3Dモデルやシーンをインポートし、ヒエラルキーを直接編集したり、スクリプトやその他のコンポーネントタイプをインポートしたシーンノードにアタッチできるようになりました。

結果的に複雑なインタラクティブな3Dシーンを、迅速かつ簡単に最低限のコーディングで作成できます。

さらに、glTFインポート機能はPlayCanvasのアニメーションシステムにも統合されています。PlayCanvasのアニメーションシステムによって、開発者はエンティティやキャラクターのアニメーションの作成や管理をおこなえます。アニメーションしたglTF/GLBをインポートする際、開発者はアニメーションステートグラフをすばやく設定し、簡潔なループや複雑なトランジションを構築できるようになりました。
よりダイナミックでインタラクティブな3Dシーンの作成を最小限の労力で実現できます。

如何に簡単におこなえるか、以下の動画でご確認ください：

CC0: Low poly fox (作成: PixelMannen)
CC-BY 4.0: リギングおよびアニメーション: @tomkranis (Sketchfa)
glTF変換: @AsoboStudio および @scurest

つまりglTFインポートはPlayCanvasエディターへの大きな追加機能で、ユーザーのワークフローを大幅に効率化しました。

これによって、開発者は以下が可能となります：

• 多様なアプリケーションやストアから、glTF/GLBファイルを高信頼にインポート。
• インポートされたglTF/GLBファイルのマテリアルとヒエラルキーを編集。
• glTF/GLBアニメーションをインポートし、ループとトランジションを迅速に設定

これらの新機能をユーザーの皆様にお届けできて大変嬉しいです。皆様がどのようなプロジェクトを作成するのか楽しみにしています。

ご質問やフィードバックは、ぜひコミュニティフォーラムまでお寄せください。

PlayCanvasをご利用いただき、ありがとうございます。どうぞ楽しい創作活動を！

Will