こちらは、2023年1月4日に公開された以下のドキュメントを翻訳したものとなります。
PlayCanvas Review of 2022
皆様あけましておめでとうございます!
2023年の年初にあたり、PlayCanvasの昨年のハイライトをふりかえってみましょう。PlayCanvasはインタラクティブなウェブコンテンツを作成できる強力なWebGLエンジンおよびプラットフォームです。
新機能や改善点から興味深いプロジェクトやパートナーシップまで、昨年はPlayCanvasにとって多忙かつすばらしい1年間となりました。本稿ではPlayCanvasプラットフォームの主要な開発と成果、そしてそれらがWebGLベースのコンテンツ作成の可能性をどのように高めたかをご紹介します。
皆様のすばらしい作品!
PlayCanvasのメリットの1つとして、皆様が作成した優れたプロジェクトや作品を見ることができます!
ゲームやインタラクティブな体験から建築のビジュアライゼーションやシミュレーションまで、PlayCanvasコミュニティはWebGLの可能性を常に押し広げています。
私達は2022年の特にすばらしいプロジェクトと作品から、ショーケース動画を作成しました。
PlayCanvas 2022年ディベロッパー・ショーケースを公開!
2023年はこういった活動をさらに高めていきたいと思っていますので、ぜひ皆様の作品をTwitterやフォーラム、Discordのコミュニティで共有してください!
また、私達はこれらのプロジェクトの背後にあるクリエイティブなプロセスとワークフローについて、さらに掘り下げたいと考えました。
そこで、PlayCanvasを活用してeコマースやWebAR、ゲーム、メタバースの分野ですばらしいコンテンツを作成したディベロッパーの方々にお話をうかがいました。
こうして完成したDeveloper Spotlightでは開発時のPlayCanvasでの体験や直面した課題と解決策、プロジェクトでの知見やアプローチについて共有いただきました。
これらのインタビューは他のPlayCanvasユーザーや、WebGLベースのコンテンツ作成に興味のある方々に貴重な知見とインスピレーションをもたらすものと思います。
グラフィックエンジンの強化
昨年私達はPlayCanvasグラフィックエンジンのWebGPUサポートとglTF 2.0仕様への準拠に集中的に取り組んだため、その成果を大変喜ばしく思っています。
2023年にGoogle ChromeがWebGPUをデフォルトで有効化する予定であるため、PlayCanvasがWeb上のインタラクティブな3Dコンテンツの最前線に立つことができ非常に光栄です。WebGPUを使用して開発者の皆様がどんな作品を作成するのか、とても楽しみです。
WebGPUサポートのほかPlayCanvasエンジンにはすべての承認済みglTF 2.0拡張のサポートが追加され、エディタに虹彩色と動的屈折のサポートが追加されました。これらの機能により、さらにリアルで視覚的に美しい3Dコンテンツを作成できるようになりました。
しかし、PlayCanvasの向上はそれだけにとどまりませんでした!クラスターライティングとエリアライトのエディタサポートも追加し、プロジェクトに数百個もの動的ライトを容易に組み込めるようになりました。ユーザーの皆様はすでにこれらの新機能を使って、プロジェクトをさらにすばらしいものへと進化させています。
glTF Viewer 2.0のARサポート
PlayCanvasチームはモデルビューワーを大幅にアップデートし、バージョン2.0をリリースしました!このアップデートではユーザー体験が向上しただけでなく、新機能も追加されました。
もっとも重要な新機能は、WebXR(Android)とUSDZエクスポート(iOS)のARサポートです。これにより、ユーザーはブラウザから直接glTFモデルをARで参照できるようになりました。
またUIの合理化やモバイルフレンドリー化をさらに進め、関連機能をグループ化して使いやすくしました。レンダリングは「高品質レンダリング」オプションによって改善され、ギザギザのエッジをポリゴンに沿って滑らかにするスーパーサンプリングや、よりリアルなレンダリングを実現するための高解像度反射が実装されました。
ツールのアップデート
私達はエディタを常に改善し続け、より強力かつユーザーフレンドリーなものにしてきました。
改善点の一例は以下のとおりです:
- ボード全体のインフラストラクチャーをアップグレードし、すべてのユーザーに以下のメリットを提供
- 全世界で公開されているビルドzipのダウンロード速度を向上
- エディタと起動タブでのプロジェクト読み込みを最大50%改善し、アセット配信を高速化
- サービス展開でのダウンタイムを根絶
- より強力なシーンヒエラルキー検索により、コンポーネントやスクリプト名での検索を実現
- テクスチャの精査やHDRI・キューブマップ(これもオープンソースです!)間の変換をおこなうテクスチャツールを作成
- GitHubへのサインインを追加
プロジェクトダッシュボードが刷新され、エディタ内でアクセスできるようになりました。これによってプロジェクトリストの検索やソートのほか、チーム管理や設定もエディタ内で可能になりました!
昨年は、Version ControlにもItem HistoryやGraph Viewなどの主要な機能が追加され、プロジェクトの変更を簡単にトラッキングできるようになりました。今年はさらにREST APIパブリックの作成を予定していますので、CIやツールのフローを自動化できるようになる見込みです。
謝辞
PlayCanvasの2022年のふりかえりを締めくくるにあたり、ユーザーの皆様にいつも支えていただいている点、またPlayCanvasですばらしいプロジェクトや作品を作成いただいている点に感謝申し上げます。
皆様の創造力や革新性のおかげで、私達はPlayCanvasエンジンとプラットフォームの機能改善や拡張を継続し続けられています。
PlayCanvasを使い始めたばかりの方も、長年お使いいただいてる方もぜひコミュニティにご参加いただき、WebGLベースのコンテンツ作成の限界を共に押し広げていただければと思います。
改めて皆様に感謝いたします。今年、皆様のどんな作品にPlayCanvasが活用されるのか楽しみにしています!
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